各種めっき技術

めっき加飾の種類

クロムめっき(6価クロム)

クロムめっき(6価クロム)

光沢ニッケルめっき上にクロムめっきを施した、鏡面外観のめっきとなります。
自動車のグリルや水洗金具等でよくみられる、代表的な装飾めっきです。

3価クロム(白系)

3価クロム(白系)

従来の6価クロムめっきと比較して、耐塩害性の高いものになります。また、6価クロムが環境負荷物質として使用禁止の方向へ向かっており、6価クロムめっきに代わるめっきとして注目されています。

サテンめっき

サテンめっき

光沢を抑えた高級感のあるサテン調の外観になります。ニッケルめっき表面にクレーター状の凹凸が無数にあり、この凹凸によってサテン調の外観を得ることが出来ます。最終表面はクロムめっきとなります。

プラチナサテンめっき

プラチナサテンめっき

サテンめっきと比較して、光沢感のあるパール状の外観となります。表面の凹凸をコントロールすることにより、サテン調でありながら光沢を有した高級感のある外観になります。最終表面はクロムめっきとなります。

クロムめっきの特徴

1.耐腐食性
クロムめっきは非常に優れた耐腐食性を持ち、金属表面を錆や腐食から守ります。特に湿気の多い環境や屋外で使用される製品に適しています。
2.耐摩耗性
クロムめっきは硬度が高く、摩耗に強いため、工具や機械部品などの長寿命化に寄与します。
3.美しい外観
クロムめっきは鏡のような光沢を持ち、製品の見た目を美しく仕上げます。装飾目的で使用されることが多いです。
4.清掃のしやすさ
クロムめっきされた表面は滑らかで汚れが付きにくく、清掃が容易です。衛生的な環境が求められる場所での使用に適しています。
5.低摩擦性
クロムめっきは摩擦係数が低いため、滑らかな動作が求められる機械部品に使用されることが多いです。潤滑剤の使用を減らすことができます。
6.耐熱性
クロムめっきは高温に耐える性質があり、エンジン部品や熱交換器などの高温環境下で使用される製品に適しています。
7.コスト効率
クロムめっきは他の防錆・耐摩耗処理と比較してコストが比較的低く、コストパフォーマンスに優れた表面処理方法です。

これらのメリットにより、クロムめっきは多くの産業で広く利用されています。

プラスチックめっきプロセス

樹脂(Resin)

エッチング(Etching)

ABSのクロム酸とB(ブタジエン)が酸化溶解することで微小な凹凸のある表面が形成され、めっきの密着性をよくすることが可能となります。

キャタリスト(Catalyst)

主にPd(パラジウム)触媒を吸着させます。

化学ニッケル(Chemical Nickel)

Pd(パラジウム)触媒を核に化学反応をおこし、樹脂表面に金属(ニッケル)を析出させます。金属電気めっきを施すために下地につけるめっきです。(導電性を付加)

銅めっき(Copper Plating)

素材のエッチング形成された凹凸を金属(銅)を析出させレベリングし、鏡面光沢外観にします。熱膨張力を緩和します。

半光沢ニッケルめっき(Semi-Gloss Nickel Plating)

3種類のニッケルめっきを積層することで、腐食の進行を遅らせます。(半光沢ニッケル)次工程の光沢ニッケルとの電位差をつけて錆びにくくする。

光沢ニッケルめっき(Gloss Nickel Plating)

半光沢ニッケルとの電位差をつけて錆びにくくする。(光沢ニッケル) さらに高い耐食性を得るために行う。(MPニッケル)下地の電気めっきを施す工程となります。

クロムめっき(Chrome Plating)

金属クロムは大気中で酸素と融合し、表面に透明で極めて薄い不動態膜を形成しますので、耐食性が強くなります。(クロム)

より良い「ものづくり」への挑戦

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めっき付き回りシュミレーションソフトによる、
「モノづくり」の前段階でめっき槽中の電流分布を解析し、最適な生産条件の検討を行い、
高品質・低コスト化に向けた検討の実施。

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